私は今でもライティングの仕事を少ししていますが、過去には何度か経営コンサルティングの人気プロジェクトに参加してライティングをしていたことがありました。

ある企業では1文字1円くらいにまで評価をしてもらっていたのですが、毎回書くのが億劫になってしまい結局長続きしませんでした。

億劫になってしまた一番の原因は、毎回SEO対策にこだわった記事を書かなければならなかったことだと思います。

SEO対策を気にしながらライティングすると、「指定されたキーワードを数回以上記事内に入れる」というようなノルマに縛られてしまうことがほとんどです。

そのキーワードの指定数が少なく商品名など入れやすい場合はいいのですが、「このキーワードをこの数どうやって入れればいいのか?」と疑問に思ってしまうようなケースも頻繁にありました。

SEO対策をして検索エンジンにひっかかりやすくするためとは分かっていても、決められた文字数内では明らかに不可能というくらいの数のキーワードを入れなければならないこともありました。

ライティングしながら「本当にこんな書き方でいいのか?」と何度も疑問に思いましたが、企業側から言われればその通りにやるしかありません。

企業の上司たちはライティング経験も豊富なので、ここまでSEO対策にこだわるには理由があるはずだとも思いました。

それを知らない自分は「書き方に問題があるのかも」と逆に思い悩むこともありましたが、WEBで数多くある記事の中から選んでもらうには確かにSEOは無視できません。

SEO対策を意識したライティングはけっこう辛かったですが、それだけ同じ作業をしているライバルが多いということも実感させられました。

上司たちはとにかく他のどこの記事よりもSEO対策を意識して、一番検索されるために必死だったのだと思います。

よく上司に「少しキーワード数が多すぎると感じてもこれくらいじゃないとダメだから」と言われたことがありましたが、「こうでもしないとライバル社に勝てないから」という意味だったのだと後になって分かりました。